ご覧いただきありがとうございます!
フリーランス漫画家のすずつかしおりと申します。
今回は私が現在メインで行っているお仕事、漫画広告の制作について紹介します。
自分自身、フリーランスになることを考え始めるまでこちらのお仕事のことを全然知りませんでした。
漫画を描くことを仕事にするには、「雑誌やWEBで連載を持つ」以外にも選択肢があります!
漫画をお仕事にしたいと考えている方の参考になれば幸いです!
【漫画家になる道はひとつじゃない!】
漫画家になる=漫画雑誌やWEBサイト、アプリに自身の漫画作品を掲載するというのが一番強いイメージかと思います。
しかしそれだけが漫画家ではありません!
チラシやパンフレット、WEBサイトやSNSに商品宣伝や解説のための漫画が掲載されているのを見たことはありませんか?
某通信教育の生徒募集に漫画冊子が入っていたのを覚えている方もいるかもしれません。
そういった漫画を専門に描く漫画家の方がいるのです。
広告漫画家と呼ばれることもあります。
漫画広告を描きながら商業誌デビューのため自身の作品を描いている方や、商業誌で活動後に経験を活かして漫画広告の仕事をされている方もいます。
【どんな漫画を描くの?】
広告に使用する漫画なので読んで字のごとく広告宣伝に使われる漫画を描きます。
宣伝する商品やサービスについてアピールしたり、分かりやすく解説する内容ものが多いです。
ですのでファンタジー色が強いなど非現実的な設定のものを描くのは非常にまれです。
- チラシ、パンフレット、書籍など印刷物
- WEBサイト、LP、SNSなどWEB媒体
といったように漫画広告も紙に限りません。
最近では動画サイトで使われる漫画動画のお仕事もあります。
漫画にすることで文字だけの説明より分かりやすく、ストーリーになっていると読みやすい・最後まで目を通してもらいやすくなります。
広告としての漫画は非常に有効な手段です!
漫画広告の特徴としては、
面白さよりも分かりやすさが重要
だと私は考えています。
漫画広告は
「この商品の売りが魅力的に伝わるようにしたい!」
「複雑な仕組みを分かりやすく伝えたい!」
など漫画を使って伝えたい・達成したい目的が非常にはっきりしています。
漫画を読んでもらうことがゴールではなく、読んでもらうことでその先にある目標を達成するイメージでしょうか!
ですので伝えたいことが分からない漫画だと広告としての機能が果たせなくなってしまいます。
もちろん面白くなければまず読んでもらえない…ということがあると思いますが、意図が伝わるかが非常に大切だと思います。
漫画広告を色々見ていると
悩みを持った人が第三者に何かを紹介してもらい悩みを解決する
という流れがテンプレートとしてある印象です。
この流れが悩みを持った人=ターゲット層の人に共感されやすく、続きを読みたくなる・自分も解決したい!と繋がりやすいからだと思います。
これも目新しい面白さよりまず分かりやすいことが大事だからなのかなと考えています。
(もちろん個性やインパクトがとにかくほしい!!という依頼の場合もあります!)
【どうやってお仕事をもらうの?】
直接依頼を受ける
漫画の制作を希望する方から直接依頼を受ける場合です。
駆け出しで実績が少ない場合はなかなか難しいですが、SNSで精力的に活動されているかたはそこからのご依頼もあるようです!
クラウドソーシングを活用する
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで募集している漫画制作のお仕事に応募します。
報酬から手数料が引かれてしまいますが、間にクラウドソーシングサービスが入ることで未払いや未納のトラブルを防いでくれる役割もあります。
クラウドソーシングサイトを使えば依頼を希望されている方=需要がある方に営業できるようなかたちなのでやみくもに営業するより効率も良いと思います!
漫画制作の企業から依頼を受ける
漫画広告をメインに制作している企業から依頼を受けるかたちです。
漫画制作を希望される方が企業へ依頼、それを受けた企業から漫画家が制作の依頼を受けるという流れになっています。
クラウドソーシングの場合はクライアント様とのやりとりは直接になりますが、こちらの場合は大本のクライアント様とのやりとりはほぼありません。
制作の内容は漫画制作の企業の方で固めていただき、それを元に漫画家が制作を行う場合がほとんどです。
【広告漫画家の道を知ってほしい】
WEB媒体やアプリの進歩で間口が増えたとはいえ、それでも成功したと言われる漫画家の方は一握りであるイメージです。
漫画だけをやっていて不安に思う人もいるのではないでしょうか。
ですが、漫画が描ければこんな仕事もあります!
もちろん仕事に繋げるのは簡単ではありませんが、身に着けた技術を活かせるお仕事です。
漫画を仕事に出来る道のひとつとしてぜひ知ってほしいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました!