【マンガテクニック】「どう感じてほしいか」考えて描いてみよう

アイキャッチ どう感じてほしいか考えて描いてみよう

ご覧いただきありがとうございます!
フリーランス漫画家のすずつかしおりと申します。

今回はマンガ制作において、読んだ人にどう感じてほしいか、どう思ってほしいか考えて描く、ということについて紹介します。
参考になれば幸いです!

以前「よく直しが入る点3選」という記事でも「なんとなくではなく意図を持って描く」ことに少し触れています。
よければ併せてご覧ください!

【「どう感じてほしいか」考えることの必要性】

正しく伝えるため

描いたマンガが「どんなマンガなのか」を読んだ人に正しく受け取ってもらうために必要だと考えます。

私は主に広告やマニュアルのマンガを作成しているのですが、こういったビジネスのマンガは「どう感じてほしいか」の部分が非常に明確です。
広告であれば
親しみやすさ」なのか「高級感」なのか
新しさが売り」なのか「歴史があることが売り」なのか
こういった「商品やサービスの強み」を正確に伝えることが大切です。
強みをわかってもらう、伝えるためにはどう感じてもらうのが良いか、そのためにどう表現したら効果的か考える必要があります。

広告のマンガでなくても「こんなマンガを描きました!」の「こんな」の部分が読んだ人に伝わっていなくては面白がってもらうのは難しいです。
例えば「心が熱くなる友情の物語」を描いたマンガなら「読んで心を熱くしてほしい」ところですが、そう感じてもらうための演出が無ければ「よくわからなかった」となる可能性が大きくなってしまいます
自分が面白いと思って描いたものが分かってもらえないのは悔しいです…!
読んだ人に「どう感じてほしいか」考えることで、マンガのレベルアップができると思います!

(マンガを描く行為が好きなので、できあがった後のことは重要視してないです!という人はあまり気にしなくてもよいと思います。自分の思うまま好きに描くのって楽しいので!)

迷わずに描くため

実際にマンガを描く段階の視点から言うと「そっちの方が早く描ける」と思うからです。

マンガを描いていて悩むポイントのひとつに、ページやコマにどんな絵を入れたらいいか決められず迷ってしまう…ということがあると思います。
そんなときに「このシーンでは読者にどう感じてほしいのか」と、考える方向性を決めることができます。
なんの指針もなく考えるよりはずっと早く絵を入れることが可能になります。

マンガを読んだり描いたりした経験則から「こんな絵を入れておけばそれっぽい!」となんとなくで描くことも出来るのですが、なんとなくは急に出来なくなるかもしれません
特にお仕事であればいつ出来なくなるか分からない方法に頼っているのは少し怖いです。
感覚も大切ですがそれだけではなく、「こうしたらよい」という具体的な方法を考えておくと良いと思います!

【演出の具体例】

同じセリフでも描いてある絵が違えば印象が変わって見えてきます。

どう感じてほしいか考えて描いてみよう01 すずつかしおり
どう感じてほしいか考えて描いてみよう02 すずつかしおり

どちらも何かトラブルがあった後のリアクションを想定していますが、

上は「キャラにとっての事態の深刻さを伝えるシーン」をイメージしています。
不安感、絶望感などを伝えられるよう表情に気を配り、背景にカケアミのモヤモヤを描くことで暗い雰囲気を出しています。
また人物をコマに対して傾かせて不安定にすることで不安感を表しています。

下は「肩の力を抜いて笑ってほしいシーン」をイメージしました。
絵柄や表情のデフォルメを強くすることで上の絵にあったような深刻さはほとんどなくなっていると思います。
また、背景に大き目のドット柄・網点を置くと少し間の抜けた雰囲気が出ると思います!

極端な例で紹介しましたが、同じ表情でも人物の映し方を変える(アオリとフカン、アップとロング)とまた印象が変わります。

上記は絵のタッチも変えた例ですが、

どう感じてほしいか考えて描いてみよう03 すずつかしおり

キャラクターの性格によって感情の表し方が変わってくるはずです。
これも「このキャラはこんな子なんです!」と伝えるための演出のひとつだと思います!

★ギャグのシーン、笑ってほしいシーンであれば「とても真剣な表情でくだらないことを言う」など、あえてそぐわないことをさせるという手もあります。

【まとめ】

マンガはなんとなくでも絵を入れていけば成立します。
ですが、より面白い・伝わるマンガにするには読む人のことを考えるのは重要です!
読んだ人にどう見えるか?」「分かってもらえるか?」と考えながら描けばレベルアップに繋がるはずです!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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